こんにちは、マサヒロです。
現在シンガポール生活3年目。2016年後半まではタイのバンコクで約2年働いていました。
今回は前回に続いて、シンガポールの現地採用として働く場合について
- シンガポールで現地採用として働く場合の給与水準は?
- シンガポールは物価が高いって聞いたけど、この給料でどんな生活になるの?
といった疑問にお答えします。
シンガポール現地採用の給与は 約3,000 SGD (約246,000円)〜
日本人の若手がシンガポールの現地採用として働く場合の給与は最初でだいたい3,000〜3500SGD(シンガポールドル)です。(※ビザの発給基準厳格化に伴い上昇傾向にあります)
現在の為替レートが1SGD=約82円なので、日本円で246,000〜287,000円になります。
前回の記事では、タイで働く場合には、日本での給与よりたいてい安くなるけれど、それでも現地スタッフの2〜3倍の給与を受け取ることになる(+物価が非常に安い)お陰で生活水準を上げられる上に貯金も可能という話をしました。
では、上記のシンガポールでの給与は現地スタッフと比較してどうなのでしょうか?
職種等によってもちろん大きく異なるのですが、上記の日本人の若手と同じ職場で働くシンガポール人(やマレーシア人の永住者等)の給与はだいたい17,00 〜2,300 SGDくらいになります。日本円で139,400〜188,600円。
タイで働く場合ほどの差はありませんが、それでもローカルスタッフよりも高い給与を受け取ることになります。実際、僕は上司から同僚に給与の金額を話さないように口止めされています。
これは別に大げさな処置ではなくて、ほぼ同じ仕事をしているにもかかわらず給与にはっきりした差があることに不満を感じて退職した人間を実際に知っています。。
ローカルスタッフの場合は、CPF(Central Provident Fund)と呼ばれるシンガポールの年金に給料の約3分の1を持っていかれる(※会社支払分を含む)こともあって、日本人スタッフが感じるよりも手取りの差はかなり大きく感じられるのでしょう。。
また、マネージャーや高い専門性を要求される職業の場合は上記よりも給与が高くなる点や、毎年昇給があるのが普通という点はタイと同様です。
シンガポールのGDPって日本よりずっと高いんじゃなかったの?
若手で25万円くらいからの給料ですから、日本での給与と額面を比較して悪くはない、と思ったかもしれません。
「でも、シンガポールのGDPって日本よりずっと高いんじゃなかったっけ?」
と疑問に感じた方もいらっしゃるでしょう。
「あれだけGDPが高いにしては給料低くないか?ローカルスタッフの場合はもっと安いの?なぜ?」
シンガポールのGDPが日本を凌駕する水準なのは事実ですが、これは主に裕福な移民の影響でGDP平均値が大きく押し上げられているためです。
また、シンガポールでは共働きが当たり前であることや、単純労働移民が物価を押し下げていることも影響しています。
シンガポール人がみんなお金持ちなんてことはありません。
この辺りの細かい数字や統計を知りたい方には僕の記事より、うにうに氏の下記記事をオススメします。
シンガポール現地採用の生活水準
画像出典 : アジア転職読本
上記の物価一覧(やや古いですが)によると、シンガポールの物価は、物によっては日本と同じくらいであることが分かります。
低賃金の単純労働者が大量に生活していることからも分かるように、節約して安く生活する手段や選択肢はたくさんあるのですが、外食しようとすればラーメンが一杯2,000円したり、車を所有したいと思ったら日本よりも遥かに高い金額が飛んでいったりします。
中でも深刻なのが住宅問題です。
シンガポールは東京23区よりも面積の小さな国なので、土地が稀少でHDB(公営住宅)でさえ日本のタワーマンションの高さで林立しています。
日本人が現地で住居を借りようとする場合、選択肢は主に2つ。
- 外国人や富裕層シンガポール人向けのコンドミニアムに住む
- HDB(公営住宅)の内、賃貸に出されているものに住む
のどちらかです。
但し、1のコンドミニアムを借りる場合、家賃が日本人現地採用の月給に迫る金額になってしまうため、余程の高給取り出ない限り、基本的に2のHDBを選択することになります。
要するに、ルームシェアするか、シンガポール人オーナーと同居するか、です。
ちなみに、僕も最初の一ヶ月HDBの一室を曲がりしていましたが、オーナーとの相性が最悪ですぐに退去しました。(※もちろん上手く行っている例もたくさんあるので、これはあくまで一例です)
まあ、この住居問題に適応でき、食事は自炊かホーカー(屋台風の大衆食堂)で済ませ、公共交通機関を利用して移動すれば、生活する分には何の問題もありません。(※駐在員の生活水準を目指すと死にます)
近隣のアジア諸国への旅行もLCCを使って格安でできますから、毎月のように旅行しつつ少しでも貯金することは可能でしょう。
ローカルスタッフと異なりCPFを支払う必要もない(というか永住権取得しないと加入できないのですが)し、所得税は日本と比べて格安で、日本のような悪質な社会保険料搾取もありません。
が、もしあなたが海外就職する理由、もしくは優先条件上位に生活水準の高さがあるならバンコクでの就職の方が断然オススメです。
英語ができなくてもシンガポールで就職できる?
タイの場合は、たとえ語学がからっきしでも、低賃金労働を受け入れるならコールセンター勤務等で労働ビザを取得することが可能です。
では、シンガポールでは英語は必須なのでしょうか?
結論からいうと、基本的にほぼ全ての職種で必須です。求められる水準は職種やポジションで変わりますが、全くできないとビザがおりません。
ほとんど誰もが英語を話している国です。TOEIC600点程度なら書類に書かない方が良いとまでアドバイスされたりします。
例外としては、日本人の美容師や寿司職をあげられます。高い語学力は求められない上、日本で同じ仕事をするより高給なことも多いとか(※知り合いにいないので伝聞です)。。
東南アジア就職で求められる英語力やシングリッシュ(シンガポール英語)については下記の記事をご参照ください。
海外就職したいけれど英語力が不安ならサウスピークへ!
ここまでお読みいただいて、「シンガポール(や他の東南アジア諸国)での就職に興味はあるけど、英語力に不安が...」という方もいらっしゃるかもしれません。
全く同じ問題を僕も抱えていました。その時の僕の解決策もご参考までに載せておきます。
そもそも、帰国子女でもない日本人が英語力を伸ばす一番良い方法は?
と僕が聞かれたら「サウスピークに留学して集中的に勉強すること」と答えます。
一人で勉強を黙々と継続するのは誰にとっても簡単なことではありません。
大多数の日本人は英語が苦手なので、どこかでつまずいてしまっても近くに質問できる人がいない場合もあるでしょう。
僕の時も、そんな状況で、オンライン英会話をやったり、一人でテキストの学習をしたりしていたのですが、なかなか成果が上がりませんでした。
大学教育をきちんと受けたフィリピン人は非常に綺麗なアメリカ英語を話す上、欧米留学よりも遥かに低価格で留学できるとあって近年注目を集めているフィリピン留学。
しかし残念なことに、勉強目的ではなく遊びがメインになってしまっている学校や、英語教育のノウハウが十分とは言えない学校の方が多数派です。
そんな中でサウスピークは主にTOEICの点数を基準に、留学中の生徒の進歩を公表し、更に「勉強しない生徒は来ないでください」と明言している稀有な学校です。
実際、僕の場合は半年の留学を通してTOEICの点数を500点代後半から835点まで上げ、その後バンコクの日系企業→シンガポールの外資系企業へと転職を成功させることができました。
本気で英語力を上げて人生を変えたいと思っている方は、説明会への参加だけでも検討されてみてはいかがでしょうか?もちろん説明会参加は無料です。
まとめ
- シンガポールで日本人の若手が働く場合の給与は3,000 SGD〜(約25万円〜)
- タイ程の差はないが、現地スタッフよりだいぶ高い給与を受け取ることになる
- シンガポールのGDPは日本より高いが、それは一部の富裕層が平均をお仕上げているため
- シンガポールは東南アジアに位置するが、物価は日本とそう変わらない、そして家賃やレストランでの外食は非常に高い
- 現地採用の給与で生活する場合、HDB(公営住宅)でのルームシェアorオーナーとの同居が基本となる
- 住宅事情や食生活に適応できれば生活に困ることはないが、バンコクでの現地採用のような高い生活水準は望めない
- 英語力に不安があるならまずサウスピークに留学して英語力を飛躍させよう!
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